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組織力を生かす <開業17年目>

第一ハウジング株式会社 代表取締役 加藤 豊 氏
元銀行マンの経験が生み出す、新しい発想。「協会」の組織力も生かして業界の活性化につなげる。
第一ハウジング株式会社 代表取締役 加藤 豊 氏
Profile
地元神奈川での銀行マンを経て、1983年に父親の会社の不動産部として創業し、1994年に不動産専門会社として「第一ハウジング株式会社」を独立させ、現在では常時1500室管理する賃貸業を中心に、経営目標を「生活情報提案業」と銘打って、住まいに関わる幅広い業務を行っている。

人の力では及ばない情報収集:煩雑な業法等の改正情報などは、すみやかに協会から入手できます。

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私は元銀行員で、そのときに多くの不動産業者とお付き合いがありました。そんな縁もあって事業を立ち上げたのですが、設立当時に経営方針として心に決めたのは「困っている人のお手伝いをしよう」。
単純に土地を売買し、賃貸物件の取り扱いをするのではなく、その人その人が今に限らず10年後、20年後も安心して暮らせるようにさまざまな角度から調査、提案しながら業務を遂行する。ズバリ、「資産管理と運用のプロフェッショナル」という位置づけで不動産を扱おうというのが、私のスタート当初からの考えでした。

それは創業当時昭和58年頃の業界において、とても画期的なことだったと思います。生活の柱である住まいに多くの悩みや解決すべき問題を抱えている人は少なくなく、そういった裏側にある背景を親身になって聞き、プラスに働くような提案をする。それは時とともに「信頼」という二文字となって顧客と私をつなぎ、現在の安定した会社経営につながったと考えています。

一般にはまだ普及されていなかったパソコンを導入し、データベース化したことも大きかったでしょう。当時はこの業界でもパソコンを扱える人はほとんどおらず、大切な書類も手書きという状況でした。でも、元銀行員ゆえ端末の扱いや書類作成はお手のもの。しっかりとした書類づくりは顧客の安心感をも高め、独自に顧客管理、期日管理などにも使えるようにして、円滑な業務遂行に役立ちました。
そのパソコンも昨今では当たり前に使われていますが、肝心なのはその中身。重要事項説明書ひとつ取っても、その内容には業者により差があるなというのが正直な感想です。

推測するに、差を生んでいるのは勉強しているかどうかの違い。書き方はもちろんのこと業法でも毎年改正があり、それを知っていないととんでもない書類を作ることになります。最新の情報は個人ではなかなか素早く入手することは難しく、頼りになるのが「宅建協会」です。とにかく追加項目がたくさんあり、気づいたときには膨大な間違いだらけ、では済まされません。パソコンの普及により、こうした情報は協会から会員にいち早く提供されます。
支部別に勉強会も開かれるので、不明点があっても速やかに解決できます。個人の力では限界があっても、それを協会という組織が支えてくれる。これは経営者として、とても心強いことです。

知らないことは武器:異業種参入者だからこその発想が、今大いに求められています。

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私は日ごろ、賃貸契約の顧客に「入居者のしおり」を独自に作成しお配りしています。それは地域の病院、保育園や学校、スーパーなどの所在地情報とともに、部屋の使い方を具体的にレクチャーした冊子です。
冷蔵庫の脚の下にはコースターを入れた方がいいよとか、こうすると退出まできれいに過ごせて敷金も戻りますよ、というのが分かりやすく書いてあり、お渡しすると大半の人がやってくれます。だからうちは、退出の際のトラブルが一切ありません。

法人契約が多いのもそういう点からだと思います。かつてはただ部屋を貸し、退出時の精算に関わるのが業務だったでしょうが、考え方を変えて対応すれば、業務内容もこうして大きく変わってくるのです。
こうした発想こそ、異業種からの参入者だからできることと自負しています。

他にも空き店舗を小分けにして一坪タイプの倉庫として利用することを業務としたのも創業当時からで、そんな考え方も、従来ではなかなか思いつかなかったことだと思います。仕事はすべて発想から始まります。異業種からの参入に不安がある方も多いかも知れませんが、「知らないことは武器」。これまで多方面で培った知識は、生活という母体を預かる不動産業に大きく役立つはずです。そして、そうした方々の取り組みこそ、この業界の活性化につながると私は思っています。

これからは利益誘導の業務ではなく、世の中に必要な提案をしながら暮らし全体をよくする努力をしていかなければいけません。私自身、世代循環を考えた住宅政策の提案など行政にも積極的に声かけをしていますが、一個人としては無理でも組織を持ってすれば可能となります。その役割を「協会」が果たしてくれるのは言うまでもなく、協会の会員同士が連携し合い、情報交換しながら研鑽を重ね、それによって不動産業界の全体の底上げにつながれば最高です。

協会のほかにも、私は全国にたくさんの勉強会仲間がいてコンサルティングの学びを続けています。欠かせない学びには、仲間が大事。協会に入れば仲間ができ、そこから努力次第で輪はどんどん広がります。これから第一歩を踏み出す方には、ぜひ多くの仲間を作り業界に貢献していただきたいと思います。

Infomation
第一ハウジング株式会社
所在地:神奈川県川崎市幸区柳町2番地2
TEL:044-541-5000
FAX:044-541-5222
HP:http://www.machikado.co.jp

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